2009-01-01から1年間の記事一覧

レビュー 『ホーリーランド』

人が居て、自分が居る。 組織をつくり、経済活動をする。 人間は社会的な動物だ。 「人は一人では生きていけない」などという。 それはつまり「他人とともに生きなければならない」という意味でもある。 こんな面倒なことはない。 自分の思い通りにならない…

「メイク」表現の可能性

アニメキャラのメイクマンガやアニメを視聴する際、登場するキャラクターの「メイク」について考えたことはあるだろうか? もちろん媒体によって色彩表現の得手・不得手はある。 マンガはモノクロのページが多いので、色彩表現については不利な媒体だといえる…

レビュー 『ゼロ年代の想像力』 と その他諸々

ゼロ年代の想像力作者: 宇野常寛出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2008/07/25メディア: ハードカバー購入: 41人 クリック: 1,089回この商品を含むブログ (263件) を見る ・前提 「モノはなくても物語がある」 ⇒ 「モノはあるが物語がない」 「不自由だが暖…

レビュー 『奥浩哉 短編集 赤/黒』

「奥・・・あ〜『GANTZ』の人ねっ、あの作品あんまり好きじゃないんだよなぁ、長くて。でも乳描くのはうまいよね」 この漫画家作品にとくに思い入れが無い人の印象はだいたいこんなものじゃないでしょうか。 連載中のマンガは多少なりとも溜めや演出(もしくは…

レビュー 『デビルサマナー 葛葉ライドウ 対 アバドン王』

フランスの哲学者リオタールは「大きな物語の終焉」とポストモダンを表現した。 あらゆるモダン(近代)文化における活動は、 あくまで既存価値観・規範をもとに「反抗」「破壊」するものであった。 それまで無価値として扱われていたものを有価値に転換する…

2008 ニコニコ 雑感 まとめ

私はいわゆるニコ厨だ。 だが、ニコニコ内部における独自の文化形成過程にはあんまり興味が無かったりする。 特に興味があるのはその設計思想だ。 この観点はすでに濱野氏の「情報環境研究ノート」によって考察されてるが、まとめれば、過去時制におけるユー…