いい世さ来い
にいがた総踊り見物。
何がスゴイって音の振動。
BGM、鳴子、掛け声、踏み音、
あの一体感はハイになる。
見る者を踊りたくさせる力がある。
はたして体のリズムというのはひとつだろうか。
内臓はそれぞれ異なるリズムを刻んでいるじゃないだろうか。
体のリズムの大元、心臓からの位置が微妙に異なる。
少しづつズレた音を刻む体。
だが外部からの音の衝撃、重低音がそのリズムを崩す。
パターン化された音のリズムで体を揺さぶる。
外部からの音が、五臓六腑それぞれの刻むリズムに影響、共鳴。
結果、体内には共鳴が連鎖し、一致した音高を奏でる。
統一された内部の音は、外部の音と一体化。
そこに「踊り」が加わることで、音のリズムだけでなく、視覚も一体化する。
統一された「振り」があることで、
音、自分の体の動作、他人の体の動作がシンクロ。
視覚、聴覚、自己、他者が一体化することによるトランス状態。
感覚が先行し、中と外が融けあう世界。
それが祭。
『考えるな、感じろ』
体に染み込んだ動作は、意識せずとも自然と繰り出されるという。
人間に染み込み、原初の時代より綿々と奏でられる音楽。
いまだ音楽が無くならず、いまだ音の感じ方が解明されていないということは、
音は人間の根底を成しているものなんだろう。
･･･などと難しく考えるより感じたほうが気持ちいい。
18日も祭をやるようだ。
見物するなら、最前列、ウーファーの近くがよいでしょう。
