人修羅

長い間放っておいたゲームをまたやりだす。
RPG史上最強といわれるボス「人修羅」と対戦するために。


DIGITAL DEVIL SAGA アバタール・チューナー - Wikipedia



この作品で最大の特徴なのが「プレスターンバトル」というシステムだ。
従来のRPGは、全員に必ず1ターンが割り振られる「完全ターン制」(ex.ドラクエ
あるいは、行動までの時間をゲージとして視覚化した「アクティブタイムバトル」(ex.ファイナルファンタジー
があった。
しかしプレスターンバトルでは、クリティカル、弱点を突く、かわす、属性のブロック・吸収によってターン数が大きく変動するのだ。また逆も然りで敵に上記の行動をされれば敵のターン数が増える。
また、攻撃力、防御力、魔力、素早さ、それぞれのパラメータが向上4段階・低下4段階、合計9段階に設定されておりその時の状態によってダメージ・回避率が大幅に異なる。
状態異常のバリエーションも豊富であり戦闘に多大な影響を与える。
このシステムによってゲーム全体の難易度が高められており、注意を払っていないとボス戦以外でも簡単に全滅してしまう。RPGにスリルと思考を求めている人にはオススメだ。
プレスターンバトルはアトラスの前作『真・女神転生Ⅲ NOCTURNE』から採用されており「人修羅」はこの作品の主人公だった人物である。悪魔を仲間として召喚しパーティを組んで物語を進めていくという内容だったのだが、アバタールチューナーではゲーム2週目の隠しボスとして登場している。


RPG史上最強の名は伊達ではなく、容易に全滅できる。
無効・吸収スキルを持っていると問答無用でHP上限を上回るオーバーキル攻撃をされる。
 →状態異常を防げない
クリティカル率が異常に高い。
 →敵のターン数が増えやすい
敵の仲魔が即死効果魔法を使ってくる。
 →ほぼ運
ここまででも鬼なのだが、敵パーティは無限に召喚される。
しかも一度、HPが全快する。
しかもしかも、一定ターン数までに敵パーティを倒して回転させないと全快魔法を無限に使用される…。


RPGの難易度設定というものは難しいものだ。
易し過ぎれば「ゆとりゲー」「作業ゲー」と呼ばれ、難しすぎれば即、売れないことに直結する。
その点、人修羅の難易度設定は絶妙だ。
隠しボスであって、必ず倒さなければならないということではない。
また、こうしなければ倒せない、といような打開法を唯一にしてしまうものではない。
ベターなものはあってもベストを設定していないので、その打開法にプレイヤーの味が出る。
しかしそれは戦闘に入る前の準備段階の話だ。
いざ始まってみれば戦闘はパターン化されてしまう。
RPGの最高難易度を求めた時、結局はそれをプレイヤーの「運」に委ねてしまうことはRPGというシステムの限界を示しているのかもしれない。
とまあさんざん書いてきたが、人修羅がRPG史上最強であることには間違いないだろう。
それは映像の戦闘時間からもお分かりいただけると思う。



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隠しボス - ddsaga