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思わず笑ってしまった。
北社長、博多華丸のモノマネどおりだ。
いや、こっちが本物なんだろうけど。
モノマネの方を先に見てしまったからか、本物とモノマネの区別が良く分からなくなってきた。
モノマネと本人の倒錯というのは他のパターンもある。
田村正和、武田鉄矢、ビートたけし。
田村パターンは、本人が古畑任三郎を演じてそれを他者がモノマネ。それを本人がモノマネし、本人のキャラクターと同化してしまう現象が起きている。
武田パターン、本人曰くジョーダンズ三又の登場以来、金八を演じる際に三又をモノマネしてしまう、らしい。
たけしパターン、「ダンカン、バカヤロ、コノヤロ」という台詞を本人は一度も発したことがない。しかし、モノマネされる際にはまずこの台詞が王道となっている。
モノマネされるということは、認められることを意味するのではないか。
モノマネされる。
この人は私のことを知ってくれている。
自分はこのように映っていたんだ。
この人は私のこういう姿を望んでるんじゃないか。
そうすれば認められる。
この像を演じよう。
と、意識に上らずとも、自己像が変容するんじゃなかろうか。
誰だって認められないよりは認められた方がいいと思ってるだろうし、ありうる。
自分も少なからず接する相手によってキャラが変わる気がする。
話を変えるが、細かすぎるモノマネは落ちなきゃダメだね。
ああいうモノマネの後処理の方法は「落ちる」以外確立してない。
「落ちる」ことが即ち「オチ」になっているから。
『みなさんのおかげでした』以外でモノマネした後、スタジオに流れる微妙な空気「ははは、、おもしろいね、君」という愛想笑いはどうにかならないものか。