おもしろいか、おもしろくないか

自分とは違う環境にいる人と話すのはおもしろい。
話すだけで他人の人生の一部を体験できる。


芸大の人と話す機会があった。
なかでも興味をそそられたのが
制作者と鑑賞者。
制作の基準のはなし。


芸術を鑑賞するには、理解しようとする姿勢が必要だというコト。
わからないと決め付けて作品を見れば、ずっとわからないままだし
わかろうと思って見れば、自然と何かが見えてくる。
鑑賞者側に理解する心が無ければ、芸術は成立しない。
そのためには若干の知識も必要だというコト。
作品、制作者のバックグラウンドを知ればより理解できる。


芸大の教授クラスになれば、その作品を制作したときの制作者の気分までも分かるらしい。
「この作品を作った時はたのしかったろ?」
「この作品のときはおもしろくなかったろ?」
というように。
作者のおもしろくなかった気持ちが、作品を通じて鑑賞者に伝わってしまっては、それこそおもしろくない。
だから制作の基準は「おもしろいか、おもしろくないか」ということ。
おもしろくないと思うモノは作る必要はない。
自分がおもしろいと思うモノを創ればいい、と教えられるそうだ。


これは自分の考え方と同じで親近感が沸いた。
自分の感性を信じることは、なかなかできることではない。
どこかしら他人の目や評価を意識してしまったりするものだから。
字のとおりだけど、自分を信じられることが「自信」なんだなぁ、
なんて、改めて感じてみたり。


他にも、入試の話だったり、彫刻の話だったり、寮の話だったり、
デザイン事務所のバイトの話だったり、アニメの話だったり、を知れたことはおもしろかった。


自分ひとりのだけだったら、一人の興味分の情報しか入ってこない。
2人なら2倍、3人なら3倍。
単純なことだけど、これはスゴイ。
まだまだ知らない世界がたくさんある。
人の話を聴くってのはおもしろい。


ハチミツとクローバー - Wikipedia
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