胡蝶の夢

  ある時、私は蝶になった夢を見た。


  私は蝶になりきっていたらしく
  それが自分の夢だと自覚できなかったが、
  ふと目が覚めてみれば、
  まぎれもなく私は私であって蝶ではない。


  蝶になった夢を、私が見ていたのか、
  私になった夢を、蝶が見ているのか。


  きっと私と蝶との間は、区別があっても
  絶対的な違いと呼べる物ではなく、
  そこに因果の関係は成立しないだろう。

 
              荘子 - Wikipedia



長い間ほったらかしにしてあった『女神異聞録ペルソナ』をやりだした。
現実逃避。
しかしこのゲーム、忙しいときにやるゲームじゃないな。
長く、複雑。やりこみ要素多数。
説明書読まなくちゃ全然わからない。
だがそこがいい。
落ち着いたら再開しよう。


ATLUSのゲームと出会ったのは小学生のときだ。
ゲーマーの友達からセガサターンといくつかのソフトを借りた。
そのなかの一本が 『デビルサマナー ソウルハッカーズ
貸し出し期間の関係でクリアはできなかったが、
リアルワールドとネット仮想都市という設定は幼心に衝撃的だった。
以来ファンになって、いま『罪』『罰』が手元にある。
シリーズは一貫して「リアル」「理想」「人の業」を問う。
現実世界で青臭いと一笑に付されがちなことを、ゲームの世界で真摯に描く。
推薦できるゲームだ。
まあゲームと思想では食べていけないんだがね。


現実逃避でゲームをやったが、逆に現実を見せつけられたような気がした。


ペルソナシリーズ - Wikipedia