胡蝶の夢
ある時、私は蝶になった夢を見た。
私は蝶になりきっていたらしく
それが自分の夢だと自覚できなかったが、
ふと目が覚めてみれば、
まぎれもなく私は私であって蝶ではない。
蝶になった夢を、私が見ていたのか、
私になった夢を、蝶が見ているのか。
きっと私と蝶との間は、区別があっても
絶対的な違いと呼べる物ではなく、
そこに因果の関係は成立しないだろう。
長い間ほったらかしにしてあった『女神異聞録ペルソナ』をやりだした。
現実逃避。
しかしこのゲーム、忙しいときにやるゲームじゃないな。
長く、複雑。やりこみ要素多数。
説明書読まなくちゃ全然わからない。
だがそこがいい。
落ち着いたら再開しよう。
ATLUSのゲームと出会ったのは小学生のときだ。
ゲーマーの友達からセガサターンといくつかのソフトを借りた。
そのなかの一本が 『デビルサマナー ソウルハッカーズ』
貸し出し期間の関係でクリアはできなかったが、
リアルワールドとネット仮想都市という設定は幼心に衝撃的だった。
以来ファンになって、いま『罪』『罰』が手元にある。
シリーズは一貫して「リアル」「理想」「人の業」を問う。
現実世界で青臭いと一笑に付されがちなことを、ゲームの世界で真摯に描く。
推薦できるゲームだ。
まあゲームと思想では食べていけないんだがね。
現実逃避でゲームをやったが、逆に現実を見せつけられたような気がした。