「左利き」の文系的考察 - いろいろつらつらと

wii版の『ゼルダの伝説』では主人公リンクが右利きだそうだ。
理由はユーザーに右利きが多いから。
wiiのコントローラーで剣を振る際、画面とユーザーの動作をシンクロさせるためにはしかたないことだろう。
リンクは右利きに「矯正」された。
右利きが多い、という理由だけで。

私たちはいつから右利きになったのか。
右手のほうが使いやすかったから、みんなが右手を使っていたから、右手を使うと褒めてくれるから、右手を使わないといけなかったから、、

左利きに「適応」を余儀なくさせる。
理由はひとつ、右利きが多いから。
数が多い、ということだけで論拠とされるのは、はたして正義なのだろうか。
私は右利きだ。
左利きである苦労に共感することはできない。
だが理解しようとすることはできる。

右利きであることが問題なのではない。
右利きは、ただ右を選択したにすぎない。
選択したことに気づいていないだけなのだ。
右利きは左利きを「適応」させている。
はたして右利きは、左利きへの「制圧」に自覚的だろうか。