オシム乙

サッカーの話。
そろそろオシムの回りくどい言い方にキレた記者が「ハァ?三行でまとめろ」と言い出してもおかしくない状況に陥ってきました。
今回のAFCカップ日本代表はイライラする試合が多かった。
以前から言われている決定力不足はもとより、決定機をものにする確率の問題、そして意外性のなさ。
後半二十分に羽生投入。残り十分で佐藤。残り五分で矢野。
こんな采配なら監督いらねーっての。
高さのあるサウジ戦には巻を入れて、高さのない韓国に入れないって、意味が分からない。
相手の長所に対抗しても後手に回るだけで勝てない。
オシムの采配はリスク回避の一手しかないのか。戦略も戦術も感じられない。
若手起用を止めたオシムジャパンにのびしろはもう無い。


采配に関しては結果論で文句言い易いから、その役はマスコミに譲りましょう。
私は何試合か見て気づいたことから個人的意見として傾向と対策を。


1、選手間のリズムの相違
遅  中村俊輔中村憲剛、遠藤
早  羽生、駒野、加地、佐藤
どちらがいいということではない。ただ、早い者は遅い者に合わせることができるが遅い者が早くなることはできない。リズムの遅い者が中盤を支配してしまうことによって全体のリズムも遅くなってしまうのだ。リズムの早い展開の中でこそ活きるのがタメだ。ずっとタメていては意味がない。カウンター攻撃もできなくなる。


2、クロスの精度
大会を通じてサイドバック駒野・加地のクロス精度が低かった。なぜか?答えは相手のプレッシャーとサイドバックの質だ。
先に述べた理由で中央から展開できないためサイド攻撃に頼ることになる。が、リズムが遅いので相手ディフェンダーの戻りが早く張り付かれるので一旦抜いてから、しかもピンポイントクロスを上げなければならない。遅い展開ではドリブルとクロスの両方の精度がサイドバックに要求されてしまうのだ。
特に加地はクロス精度ではなく囮になる動きが評価されている選手なので、精度だけを問題にするのはかわいそうだ。


3、使用ポジション
例えば阿部である。この選手はディフェンシブハーフセンターバックの両方をこなせる貴重なユーティリティプレイヤーである。がしかし、現在ディフェンシブなポジションにいる遠藤と鈴木はセンターバックをこなせない。したがって阿部は守備に専念することになる。だったら最初から本職のセンターバックを入れたほうがいい。阿部の攻撃力も活かせない。
オフサイドトラップの発動回数からみても中澤とうまくコミュニケーションが取れていると思えない。ディフェンスラインはある程度年齢や性格の似た者を揃えたほうがいい。
また現在、右サイドの中村俊輔のようにオフェンシブハーフは逆足配置が増えてきている。これは中央に切り込んでからのシュートが撃ちやすいためである。ただ欠点としては優秀なセンターハーフを要求することだ。常に中央を空けてしまうのでセンターハーフの飛び出しとカバーが欠かせない配置なのだ。オシムジャパンの鈴木である。
遠藤は攻撃の起点を作るタイプなので自分で動くことはあまりない。そのぶん鈴木が攻守に走っている。私も鈴木の守備力の高さは買うが、パス精度、シュート精度、展開力ははっきり言って代表レベルでない。ディフェンシブハーフに鈴木、遠藤、阿部のどれか。センターハーフに運動量のある羽生を定着させてはどうか。


4、偏向采配
パサーばっかりでドリブラーがいねーぞー。
松井大輔
田中達也
大黒将志
三都主アレサンドロ
田中マルクス闘莉王
たまには彼らのことを思い出してあげてください。